luna creciente とは


2014-07-27

楽園としての芸術 展



昨日、上野にある東京都美術館で行われている「楽園としての芸術」展に行きました。

http://www.tobikan.jp/exhibition/h26_havenofhappiness.html

3月に行った鹿児島のしょうぶ学園の方々の作品が展示され、
施設長である福森さんのお話を聴くことができました。

自分がなぜしょうぶ学園を知ったのかだけを思い出すとが出来ないのですが、
3月に福岡の友人に会いに行く計画を立て、
それならば少しだけでもしょうぶ学園に行ってみようということで訪れました。

山をバスでゆっくりと上った先にあり、入り口にたったときに
すごいところだと鳥肌がたったのを覚えています。

園内にあるレストランでゆっくりランチをし、
施設内のギャラリーを見学し、中庭でゆっくりと時間の流れを感じていました。
そのときに展示されていた方が宮崎で自然農をされていて、
九州のお野菜を取り寄せたいと思っていたので、お願いしました。
不思議なご縁でつながっています。

12年前くらいにブータンに行ったのですが、
そのときに感じた雰囲気にとても似ていました。
楽園。

今回のタイトルが「楽園としての芸術」だったので、
納得しました。

福森さんのお話が心に響くものでした。
「私たちの仕事は相手(利用者さん)を幸せにすることなんです」
と。
講演会の途中で、村上春樹さんのエルサレム賞を受賞されたときの
スピーチの朗読がありました。
「これをわたしは読んでしまったので、もしこの先、福祉の法律がいろいろと変わり、
規制が多くなり、今やっていることができなくなったら、
私は施設をやめてしまうかもしれないと両親に話すんです。」
と。
今やられていることを、本当に大切にされているからこそのお言葉だと思います。
自分の意志を貫くことの方が大事だと思うんですと仰っていました。

私はその強い想いに涙がこぼれました。

とてもエネルギーある方でした。
もし、またどこかでお話しされることがありましたら、みなさまぜひ。

展示も昨日からスタートです。
上野の公園あたりもカフェがたくさんできて、夕方は心地よい風がふいていました。
また行きます。

素敵な1日をありがとうございました。